葛木のディープバリュー投資ログ

投資は自己責任です。だからよいのです。

【前月比0.0%】2023年07月投資成績

運用成績

運用資産:¥11,092,400円

前月比:¥-200円(0.0%)

※前月比といっても、今回は7/21からの比較結果となります。

保有銘柄

証券コード 名称 投資額 損益
9906 藤井産業 ¥873,535 ¥119,465
5819 カナレ電気 ¥753,000 ¥106,200
4094 日本化学産業 ¥828,080 ¥75,120
9414 日本BS放送 ¥818,869 ¥32,531
9478 SEホール&インキュベ ¥797,895 ¥20,505
3766 システムズ・デザイン ¥770,219 ¥13,781
6834 精工技研 ¥766,035 ¥9,465
3952 中央紙器工業 ¥903,535 ¥7,165
1869 名工建設 ¥896,550 ¥-2,150
7820 ニホンフラッシュ ¥875,255 ¥-5,855
7292 村上開明 ¥884,255 ¥-16,055
6346 キクカワエンタープライズ ¥811,036 ¥-18,036
5958 三洋工業 ¥792,535 ¥-20,535

 

振り返り

今月はいくつか決算発表があり、総じて悪くはありませんでしたが、全体の利益は上がらなかったですねー。

カナレ電気は上方修正&増配がありましたが、決算後の株価は下落しました。上方修正については1Qの業績から織り込み済みで、サプライズ感は全くなかったのだと思います。というか前四半期、前々四半期から純利益は半分以下になっており、決算発表直前に(期待で?)どんどん買われていたので、下がると考える方が自然なのかもしれません(利益重視のホルダーが大量に売ったのでしょうかね)。個人的には損失さえ出さなければ、(いくら利益が減ろうと)割安という根拠は崩れませんので、保持し続けるつもりです。資産は積みあがるので、上昇圧力は強まると感じます。

SEHD・アンド・インキュベーションズは自社株買いを発表しましたが、特に株価に影響はありませんでしたね。資料を読むと

経済情勢の変化に対応した機動的な経営を遂行できるようにするため

と書いてあったので、株主還元が目的でないことが好感されなかったのでしょうか。わかりません。

ではでは

ファンダ派のためのTradingView②

こんにちは、葛木です。 前回の記事はTradingViewが有用なツールであるということを宣伝しただけで終わっていましたが、今回の記事では具体的な話に入っていきます。 kkkuzuki.hatenadiary.jp

今回の目標

今回の記事を読めば、以下のようなチャートを作成できるようになります。

トヨタ自動車の週足株価チャートと売上高・営業利益・純利益

忙しい人のために、このチャートに適用したPineスクリプトをはじめに示しておきます。Pineエディタにコピペしてチャートに追加するだけでOKです。

//@version=5
indicator("売上高など", format=format.volume)
tr=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="TOTAL_REVENUE", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)
plot(tr, title="売上高", color=color.blue, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=-1)

oi=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="OPER_INCOME", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)
plot(oi, title="営業利益", color=color.purple, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=0)
ni=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="NET_INCOME", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)
plot(ni, title="純利益", color=color.orange, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=1)

なお、TradingViewの登録や初歩的な使い方については詳しい記事がたくさんありますので、ここでは割愛します。

チャートに財務データを表示

まず、通常通りチャートを開きます。今回は四半期決算の結果を提示したいので、週足がちょうどいいでしょう。

トヨタ自動車週足チャート

TradingViewではPineなど使わなくても、左上赤枠のインジケーターからポチポチと検索することで売上高などの財務データを描画できます。

トヨタ自動車週足チャート(売上高を追加)
同じ要領で"営業利益"を追加して、 営業利益のチャートを右クリック→移動する→上の既存のペインへ、で売上高チャートに重ねて、 チャート縦軸を右クリック→すべてのスケールを一つに統合→右側に、で軸を揃えると売上高と営業利益の推移を確認することができます。 できるんですが、このダイヤ付きステップラインでの表示は、個人的に見慣れていなくていまいちしっくりこないんですよね(同じチャートに営業利益率なんかを加えるとごちゃごちゃして非常に見づらい、という欠点もあります)。

一応見慣れたシンプルな棒グラフにもできるんですが(チャートを右クリックして設定→スタイルから棒グラフを選択)、下記画像のように重なっちゃうんですよね。 棒グラフをずらしたい、となったときはPineスクリプトを使うしかありません。

Pineで棒グラフをずらす

Pineのマニュアルはこちらになります。実にいろんなことができます。が、ここでは簡単に今回の目的に沿った内容のみ解説します。 jp.tradingview.com

まず、左下青枠の"Pineエディタ"を選択し、Pineエディタを開きます。 エディタにて、使用するPineのバージョンは5であること、描画したいのはインジケーターであることを示します。"売上高など"の部分はチャート左上に表示されるタイトルのようなものなので、自由に設定してかまいません。

//@version=5
indicator("売上高など", format=format.volume)

売上高のデータを変数trに代入します。financial_idに入れるべき名前はPineで利用可能な財務データは? — TradingViewから探してください。ここでは総売上高(TOTAL_REVENUE)を選びます。四半期のデータが欲しいときはperiodには"FQ"を入れてください。年間のデータの場合は"FY"です。

tr=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="TOTAL_REVENUE", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)

plot関数を用いて、trを描画します。ここで、offsetに-1を入れていることに注目してください。こうすることによって、通常時に描画される位置から-1本分(週足チャートなら-1週分)ずらした位置に描画されます。なお、colorは色、linewidthはグラフの大きさ、styleはグラフの種類を設定する項目です。

plot(tr, title="売上高", color=color.blue, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=-1)

あとは同様の手順でoffsetの値に気を付けながら、営業利益や純利益を追加します。

oi=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="OPER_INCOME", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)
plot(oi, title="営業利益", color=color.purple, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=0)
ni=request.financial(syminfo.tickerid, financial_id="NET_INCOME", period="FQ", gaps=barmerge.gaps_on)
plot(ni, title="純利益", color=color.orange, linewidth=2, style=plot.style_columns, offset=1)

ここまでPineエディタに入力できたら、Ctrl+sで保存して、エディタ右上の"チャートに追加"を押してください。下記のとおり、目的のグラフが描かれたことと思います。

おわりに

今回のように売上高と営業利益などの推移を見たいだけなら、棒グラフにこだわらず、ステップラインで見る方法もあるでしょう(こちらが王道?)。ですが、さらにここに営業利益率を加えたり、配当性向を加えたり、やりたいことが増えてくると見た目がシンプルな棒グラフに頼りたくなってきます。実際私はそうしてPineを取り入れることにしました。 今回の記事が役に立てば幸いです。
ではでは

ファンダ派のためのTradingView①

こんにちは、葛木です。今回は私がメインで使っているツールであるTradingViewについて書いていきたいと思います。
なお、タイトルに"ファンダ派"と書いてありますが、私がファンダ派なだけであって、少なくともファンダ派の人には役立つんじゃないかな、と思って付けただけです。

※念のため言っておきますが、私はTradingViewの回し者ではなく、ただのファンです。一番安いやつですが、課金もしてます。

はじめに

皆さんはTradingViewを知っているでしょうか?

jp.tradingview.com

TradingViewとは、一言で言ってしまえばカスタマイズ性に優れたチャートツールです。株に限らず、為替や債券などのデータも見ることができます。私はもともとテクニカル派だったので、トレンドラインやフィボナッチを自由にチャートに描けることからTradingViewを使い始めました。バックテストなんかもできますしね!

ファンダ派にも嬉しい

ファンダ派の皆さんは財務データを見て投資判断を行うことと思いますが、実はTradingViewでは売上高や資産状況などの財務データも描画することができます。描画できる要素の一覧はこちらです。

Pineで利用可能な財務データは? — TradingView

しかも、Pineという専用のスクリプト言語を用いて、これらのデータを加工してチャート上に描画することができるのです。たとえば、ある銘柄の株価がネットネットの株価までどれくらい離れているかを(流動資産-総負債)/発行済み株式数×2/3の式をもとにチャート上に描画できるのです。よくあるチャートソフトではできないことだと思います(もちろん、2/3のところを変えたり、流動資産を総資産に変えたり自由自在です)。

しかも、チャートに描画できるということは、現在の状態だけでなく、過去の状態も把握できるのです。よく過去からの推移が大事だ、なんて言われることがありますが、TradingViewを使えば、一発なわけですよ。これはなかなか強力だと思います。いずれ具体的にどのように描画するのかも記事にしたいと思っています。

おわりに

今回は完全にTradingViewの紹介だけになりましたが、次回以降は具体的な使い方について書いていけたらと思います。また、皆さんが使用しているツールなんかも教えてくださると、勉強になってありがたいです。

ではでは

インデックス投資全賭けは最適か?

この記事はあくまで一弱小個人投資家の感想です。

はじめに

よく一般人にとっての最適の投資はインデックス投資の積立と聞きます。実際に私もインデックス投資で資産が増えており、労力に対するリターンの素晴らしさには驚くばかりです。まだ経験はありませんが、人に投資の助言をする機会があるのなら、間違いなくインデックス投資の積立を勧めます。

また、投資の勉強をしていくにつれ、凡人の私にはこれが完璧に近い投資手法のように思えます。

本当か?

インデックス投資はその素晴らしさから、今では多くの人が実践していると思います。ただし、この投資を行っている多くの人には(私も含めて)、以下のような特徴があります。

  • 無知である。
  • 行動が読みやすい。

これって言葉は悪くなりますが、絶好のカモの条件みたいじゃないですか?

何がきっかけとなるかなんて私には全くわかりませんが(私ごときにわかる危機は危機ではない)、この状況を利用して利益を搔っ攫う人間が出てきても不思議じゃない気がしています。

獲物が獲物となるには、拠って立つ地盤の脆弱性と獲物の存在感が重要です。昨今、インデックス投資家はあまりにも目立ちすぎです。世界中の狩人は血眼になって脆弱性を探していると考えるのが自然だと思います。

それで?

まぁ、それで私はどうするのかというと、何もしません。インデックス投資が最適であり続ける未来も十分あり得ると考えるので、積立を続けます。
しかし、全賭けすることはないでしょうね。
ではでは

米国株インデックス投資で儲けられる?

こんにちは葛木です。
今回は米国株インデックスに連動する投資商品に投資を行った場合、本当に儲けられるのか検証した結果を共有します。

使用したデータ

今回使用したのはyahoo! financeのS&P500の1985年1月から2023年7月までの月次データです。

finance.yahoo.com

この調整後終値の値をもとに検証を行っていきます。

平均的な成績はどうか?

この期間のS&P500の月利回り(月変化率)は平均で0.8%、年利にすると9.6%となります。とてつもなく魅力的な投資先に思えます。ちなみに月利回りのヒストグラムは以下のようになっています。

実験

では、この過去の利回りを使用してシミュレーションしてみましょう。

期間を仮に2023年8月から2033年7月までの120か月とし、各月の利回りを過去の月利回りからランダムに適用させます。調子のよかった月利回りを多く適用させたシミュレーションでは成績は上振れますが、逆もしかりです。当然、1回のシミュレーションだけでは偶然の影響が大きすぎますので、100回シミュレーションを実施して、その中央値で判断します。
以上の設定で行った実験の結果を以下に示します(グラフが煩雑になるので、各々のシミュレーション結果は20本だけ示しています)。

1本1本の線が各シミュレーションの結果を示しており、太い赤線が中央値です。
初期値を100としており、だいたい10年で資産は2.5倍に増えています。やはり魅力的な投資先と思えます。

本当にそうか?

ただ、投資というからには我々の大事なお金が減ることもあります。また、過去のパフォーマンスが将来も再現される保障などどこにもないわけですから、賢明な人であれば損切の設定を行うことでしょう。
そこで、上の実験で10%資産が減ったときに投資から撤退する(損切する)こととした場合、どうなるか実験してみました。その結果は以下の通りです。

資産の増加はだいたい1.8倍程度にまで減少してしまいました。当たり前といえば当たり前ですが、当初想像していたほどの利益は得られそうもありません。
また、注目すべきこととして、だいたい3~4割のシミュレーションが損切設定に引っかかってしまいました。つまり、3~4割の確率で利益を得るどころか、損失で終わるのです。過去の魅力的なパフォーマンスが再現するという非現実的で楽観的すぎる仮定を入れてさえ、こうなるのです。

ちなみに損切設定を30%にしても1割程度は損切で終わっています。頑張って大きな損に耐えたのに、10回に1回は損切で終わるとは悲しいですね。。。

まとめ

今回の件から我々が得るべき教訓は、どんなに魅力的な利回りが期待できても、変動の大きい商品ならある程度の損は覚悟しなければ儲けることはできない、といったところでしょうか。米国株インデックスに連動する投資商品で儲けることは可能だけど、覚悟と戦略が必要そうです。至極当たり前ですけど(過去の平均利回りを根拠として資産が単純に右肩上がりになるかのような宣伝が、いかに非現実的かよくわかります。どことは言ってません。)

なお、以上がガバガバな実験であることは重々承知しているので、皆様に何かを勧めようという意図は全くありません。あくまで個人的興味の産物以外の何物でもありません。
ではでは

流動性プレミアムは存在するのか

【注意】本記事の内容について、これは単なる個人的な趣味の産物であり、これをもとに損失を出されても一切責任は取れませんので、ご了承ください。

こんにちは、葛木です。

今回は素朴な疑問として、流動性プレミアムはあるのか、日本株で検証した結果を共有したいと思います。なお、ここでは流動性プレミアムを流動性の低い有価証券に付加されるプレミアムのことと定義します。流動性が低いということは、不利な価格で売買する可能性が高いため、一定数の投資家から嫌厭され、割安となる可能性が高いと予想されます。

このプレミアムがあるなら、流動性の低い株に投資すれば、(少なくとも単純なインデックス投資よりは)儲けられそうです。資産の少ない個人投資家なら、大量に株を購入する必要もありませんし、自分の売買で株価が動く心配もあんまりしなくてよいですし、こういったプレミアムがあるなら、これを利用するのは個人投資家の特権と言えそうです。
では、本題に入っていきましょう!!

検証方法

検証にはシステムトレードソフトのイザナミを使用します。
イザナミでは上場廃止による強制手仕舞いを反映できたり(生存者バイアスの排除)、Stop高/Stop安で売買できなかった場合も考慮に入れられるので、それなりに信頼できるバックテスト結果が得られると思っています。
(もちろん実際に売買した結果ではないので、自分の注文で動く株価の変動は考慮に入れられません。)

流動性の低い銘柄の条件は一日の売買代金が500万円以上3000万円以下とし、流動性の高い銘柄の条件を売買代金3000万円以上としました。条件を満たせば翌日寄り付きで成行買いし、保有期間が一年となったところで引け成りで手仕舞いします。
(このあたりの数値は適当です)

余談ですが、私は現在イザナミを全く使用しておりません。一時期短期システムトレードを本気でやろうと思ってイザナミを購入しましたが、思ったようには稼げず現在に至ります。まぁ、いいソフトだとは思うのですが、私にはこれを十分活かす能力はありませんでした。ということで、購入を勧めることもしませんし、止めることもしません。

検証結果

まず取引回数について、グラフを見ていただければわかる通り、どちらもだいたい1年あたり1000回以上の取引機会があったことがわかります。それなりに結果は信頼できるのではないでしょうか。

 

そして、肝心の期待値( =( 平均利益 × 勝率 ) + ( 平均損失 × 敗率 ))ですが、流動性の低い銘柄に投資した場合は1年あたり平均して7.39%、流動性の高い銘柄に投資した場合は3.95%となりました。年ごとの結果はグラフの通りです。割とコンスタントに流動性の低い銘柄に投資していた方がリターンが高くなっています。

 

結論

流動性プレミアムは存在しそうです。これを素直に売買に活かすとしたら、流動性の高い銘柄を空売りして、流動性の低い銘柄を買う、とかでしょうか。ただ注意すべき点がありまして、私が思いつく限りでも以下のことが考えられます。

  • 流動性が低い銘柄は自分の売買による価格の変動が大きくなるので、思った通りの価格で約定できない可能性が高い。
  • 今回の検証では売買タイミングを全く指定していないので、別のトレード根拠を加えてトレードすると結果が変わる可能性がある。
  • 一年に1000回以上も取引できるほどの資金がないことが多いと思うので(1年間ホールドしなければいけません)、この結果をそのまま応用できない。
  • 両者の期待値の差が有意なのかわからない。

ということで、この結果をそのまま実際の売買に応用することは不可能と思っています。ただし、この結果を考慮に入れつつ売買戦略を練ることならできるんじゃないかと考えています。以上です。
ではでは

【再度注意】本記事の内容について、これは単なる個人的な趣味の産物であり、これをもとに損失を出されても一切責任は取れませんので、ご了承ください。

私が実践しているディープバリュー投資

以下、使用している語句や記載内容は間違っているかもしれません。ご容赦ください。
(まだ結果を十分に出したとは言えないので、参考にもならないと思いますが、、、)

大前提

  • 私に世間の動きを察知するセンスはありません。また、企業の取り組みがパフォーマンス(売上や利益)にどう影響するか全くわかりません。ゆえに、これらを根拠に私は株を売買しません。
  • 中途半端に勉強してわかった気になって、過大なリスクをとることはしません。わからない前提で分散を心がけます。
  • あくまで投資対象とはドライな関係です。銘柄と心中なんてしません。自分の自分による自分のための投資です。
  • "投資をすることで"社会に貢献しようなんて思っていません。私の選ぶ投資先が本当に社会に貢献する団体かなんて、私にはわからないからです。

投資手法の構築

成功する投資を実践するためには、演繹的推論で導いた結論を帰納的推論で導いた結論で補正するのがよいと個人的に考えています。

まず、演繹的推論とは何か。それは、当たり前のことから結論を導くことです。
たとえば、10000円の入った財布が9000円で買えれば、それだけで儲けが出そうです。こういうことです。
ただ、この推論により導かれた結論は強固な分、すでにレッドオーシャンで収益の機会は失われていたり、定量的な投資判断(どれくらい割安で買うのか?どのくらいの期間保有するのか?)に役立てづらかったりします。
そこで、帰納的推論の結果を利用します。

帰納的推論とは何か。それは、個別の事例を集めて結論を導くことです。
システムトレードの経験がある方はバックテストをよくやられると思いますが、まさにこれは帰納的推論をしていると思います。
過去の株価などの動きをもとに、優位性のあるトレード手法を考えるからです。
将来この結論はあてはまらなくなるかもしれないという致命的な欠点はありますが、帰納的推論によって優位性のある定量的な投資判断ができたり、演繹的推論の結果に対してどこをどれだけ譲歩できるか、といったことが考えられます。

以上がざっくりとした私の投資手法の構築方法です。

実際の投資手法は?

保有している資産に対して極端に割安で安定したキャッシュフローがある銘柄(ディープバリュー銘柄)を買えば、株価が下落する可能性は低く、好業績で資産が増えれば上昇する。」という演繹的推論の結論をもとに、保有資産と株価の関係を分析(バックテスト)して銘柄を選定しています。
ただし、将来のキャッシュフローが悪化すれば前提が崩れるため、ここは注意が必要です。
まぁ、注意したって回避できるとは思えないんですけどね。。。

 

以上が私の投資手法ですが、果たしてうまくいくかはわかりません。幸い、ここ一年ほどはプラスになっていますが、指数に対してトントンくらいだと思います(きちんと集計していないのでほんとのところはわかりませんが)。

結果は頑張ってお見せしていきます。

ではでは